調査対象としたのは、該当する専攻分野の学生26万7,000人以上。対象国は、国内総生産(GDP)の上位12か国(米国、カナダ、ブラジル、英国、フランス、ドイツ、イタリア、ロシア、日本、中国、インド、オーストラリア)だ。
この調査は、該当する分野を専攻する学生の採用にあたり最も良い待遇を提示している企業を示すものだといえる。
トップは“やはり”グーグル
グーグルの首位は、やはり揺るぎないようだ。すでに公表されているランキングでも第1位だった。ただし、米国の学生だけに絞ってみると、エンジニアリング・IT関連専攻の学生に最も人気が高いのは米航空宇宙局(NASA)だった。
上位にテクノロジー関連企業が多いことは、先に発表されたランキングの場合と同様。今回のランキングでトップ5に入ったのは、マイクロソフト、アップル、BMW、IBMだった。
ただ、人気企業のリスト全体をみると、最も多くを占めたのは変化の激しい消費財関連で、プロクター・アンド・ギャンブルやネスレなどの社名が挙がった。次いで多かったのは、自動車メーカーだった。
一方、エンジニアリング関連の学科を専攻する学生たちの間では、GEやシェルをはじめとするエネルギー関連企業の人気が下がり続けていることが分かった。また、IT関連企業の中でも、主にハードウェアを扱う企業は“魅力”を失いつつあるようだ。それらに代わり、コンサルティングや金融などの専門サービスが勢いを増している。