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テクノからチャート、その他の音楽業界に関する執筆を担当。

Prathan Chorruangsak / Shutterstock.com

音楽ストリーミングのサウンドクラウド(SoundCloud)が広告動画の配信を始めると発表した。まずは米国内においてモバイルアプリ内のみで提供される。動画広告は音声のみの広告と比べて高い広告費を取れるため、収入源を確保したい同社が取り入れたのもうなずける。

2008年設立のサウンドクラウドは1億7,500万人の月間ユーザーを抱え、スポティファイの1億人を上回っている。アップルミュージックやスポティファイに無い利点として、サウンドクラウドはユーザーによる楽曲のアップロードが可能で、DJやミュージシャンらに愛されている。

これまでスポティファイやパンドラなどは無料会員に対する広告を行ってきたが、サウンドクラウドは利益を上げるよりアーティストに優しいアプリを目指してきた。通常のテキストやバナー広告が導入されたのも、わずか2年前だった。しかし、リミックスやマッシュアップといった形で再生される楽曲は、レーベルに正当なロイヤリティが支払われないこともあり、音楽業界との関係に亀裂が入っていたのも事実だ。

今回導入される動画広告は、ユーザーがアプリで音楽を聴いている間に再生されるのではなく、モバイル端末の画面がオンになっていてユーザーがアプリを操作しているときに流される。ユーザーが見ていない間に広告が流れて広告費が無駄にならない仕組みだ。

動画自体を取り入れるのもサウンドクラウドにとっては初めてだが、今後は広告以外の動画が配信される可能性も秘めている。最近は多くの音楽ストリーミングサービスが動画配信にも乗り出しており、将来的にはプロモーションビデオや独自の番組も見られるようになるかもしれない。

サウンドクラウドは2016年に入って月額9ドル99セントで広告なしの聴き放題プランを導入した。しかし、大々的に発表されたものの結果は振るわず、他の収入源を模索せざるを得ないのかもしれない。

ベルリンに本社を置くサウンドクラウドは、膨大なユーザー数を誇るものの、収益化には苦戦していると伝えられる。動画広告は新たな収入源になるかもしれないが、すべての問題を解決するものにはならないかもしれない。

編集=上田裕資

 

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