こうした人たちは、自分の関心事や経験について、応募先の採用担当者に適切に伝えることができる。
どうすれば、企業が採用したい求職者になれるのだろうか?そのために重要なのは、次の5つの点だ。
1 「自分を知っている」
企業が採用したいと考える求職者は、手当たり次第に求人に応募したりしない。自分がどのような仕事をしたいのか、事前にはっきりと認識している。また、採用担当者の多くがどのような点に注目するかも理解している。それは、知力、エネルギー、集中力、熱意だ。
自分を知っている求職者は、これらの項目に関して採用担当者が確認したいと思う点を、自分自身が明確に伝えられるような仕事に応募する。
2 仕事に関わる「痛みと解決方法を知っている」
転職に成功する求職者は、新しい自分の仕事において、解決すべき問題がどのようなものになるかを理解している。上司になる人が抱える痛みのうち、自分にはどの痛みを緩和できるのか、自覚しているのだ。
3 明確に「自分の価値観を認識している」
自分の価値観を認識している人は、新たなスキルを積むことにつながる機会を、より多く得ることができる。自分自身を信じることができる人ほど、雇用主にも自分の価値観を理解してもらいやすい。
4 「自分自身のネットワークを活用できる」
誰ともかかわらずにいられる人はいない。孤立していたままでは、良い仕事に就くことは非常に難しい。
企業が必要とする人材は、自分自身のネットワークを大切にする。仕事のためにだけではなく、友人や以前の同僚、知り合いなどとの連絡を保ち、友人が問題を抱えているときには手助けをしようとする。