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2016.06.29

不眠がちな人が試してみるべき2つの解決法

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二つ目の方法は、眠れないときにやりがちなぐずぐずした習慣を断ち、「ベッドから出る」という単純な方法だ。

だが簡単なことではない。人はより多くの睡眠をとろうとする時、ベッドの中でより長い時間を過ごすものだからだ。早寝をしたり、遅くまで寝ていたりする人もいるだろう。だが研究者によれば、どれだけベッドに横になっている時間を長くしても、睡眠の質や量は改善されない。それどころか、無意識のうちに不眠症を悪化させているのだという。

この所見を発表した、ペンシルベニア大学行動睡眠医学プログラムのマイケル・パーリス博士は、次のように指摘する。「不眠症の人は一般に、睡眠をとる機会を増やす。早寝や寝坊をしたり、昼寝をしたりする。これは合理的な方法に思えるし、短期的には効果があるだろう。だが長期的には、その人が持っている“眠る能力”と“眠る機会”とのミスマッチを生み、さらなる不眠を招くことになる」

研究者たちは、ベッドの中で過ごす時間を無理して増やすよりも、体の自然なリズムに従う方を推奨している。疲れたらベッドに行き、いったん目が覚めてすぐに寝付けなければ起きるのだ。長い目で見れば、こちらの方が質の良い睡眠につながる。

つまり、眠れない時の対処法は二つ。一つは「認知シャッフル」アプリを使うかまたは自力で、寝付けない時の悪い思考パターンを中断すること。もう一つは、必要以上にベッドの中で過ごそうとせず、疲れたらベッドに入り、目が覚めたら起きることだ。

編集=森 美歩

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