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2016.06.25

波及はどこまで? 次は「フレグジット」か EU離脱問題

Photo by Christopher Furlong/Getty Images


そして、影響は英国にとどまらない。多くの難民や移民が押し寄せる「難民危機」やドイツが主導する緊縮財政に反感を持つ国民が多い域内各国の独立派の機運に火を付けることになりかねないのだ。

6月26日に総選挙が実施されるスペインでは、難民受け入れには寛容である一方、反緊縮財政を掲げる急進左派政党ポデモス(PODEMOS)が優勢だ。同党は、ユーロ圏の経済政策に懐疑的だとされる。

スペインからの独立を求めるカタルーニャ自治州も、ブレグジットで再び勢いづいたといえるだろう。また、今年10月に憲法改正を問う国民投票の実施が予定されているイタリアのマテオ・レンツィ首相は、改正案が否決されれば辞任する意向。ローマには先ごろ、反体制派政党の市長が誕生したばかりだ。

フランスとドイツでも、来年はそれぞれ、大統領選と総選挙が予定されている。フランソワ・オランド仏首相もアンゲラ・メルケル独首相も国内で同様に、地域の成長に向けた明確な政策を示すよう求める勢力や、難民危機に現実的なアプローチを取るよう訴える人々の政治的な圧力にさらされている。

編集=木内涼子

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