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2016.06.24 19:00

「僕がバスキアの絵を62.4億円で買った理由」ZOZOTOWN前澤友作

スタートトゥデイ代表取締役 前澤友作氏とAKI ISHIZAKA代表取締役社長 石坂泰章氏。アートは左から、「dollar sign (1981) ANDY WARHOL」「JULY 4, 1980 (1980) ON KAWARA」「Untitled (1999) MARK GROTJA」(photographs by Takashi Yoshida)

スタートトゥデイ代表取締役 前澤友作氏とAKI ISHIZAKA代表取締役社長 石坂泰章氏。アートは左から、「dollar sign (1981) ANDY WARHOL」「JULY 4, 1980 (1980) ON KAWARA」「Untitled (1999) MARK GROTJA」(photographs by Takashi Yoshida)

5月10日、NYで開催されたクリスティーズイブニングオークションセール「Post War & Contemporary Art Evening Sale」で、バスキアの作品を約62.4億円で落札したZOZOTOWN運営会社代表の前澤友作。前サザビーズジャパン社長の石坂泰章とともに、その日を振り返る。
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―このたびはジャン=ミシェル・バスキアの『UNTITLED』、落札おめでとうございます。

前澤:ありがとうございます。

―まず、落札した日のことを振り返っていただけますか。
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前澤:はい、その日、僕はオークション会場にはいなかったんです。当日は会場内に代理人を置いて、代理人経由で電話入札しました。

石坂:私もたまたま会場にいたんですが、『UNTITLED』はこのオークションで一番注目されていた作品であり、3,200万ドルからスタートして、あっという間に4,000万ドルを超えたんです。会場は物音ひとつせず、咳払いも聞こえず、緊迫していました。そして競り合いののち、前澤さんが5,728万5,000ドル(約62.4億円、手数料込み)で落札してハンマーが叩かれた瞬間、割れんばかりの拍手が起きました。

―何人ぐらいで競ったのでしょうか。

前澤:正確にはわかりません。でも4,500万ドルを超えたぐらいから1対1でした。

―相手が誰かはわかるのですか?

前澤:いいえ。ネットの生中継で誰が手を挙げているのかが見えるんですが、相手の方もクリスティーズの代理人を通して入札していたので、ご本人がどなたかはわかりません。

―落札した瞬間、どのような感慨が?

前澤:素直にやった!という感じです(笑)。周りにいたスタッフ全員とハイタッチして、喜びました。

―オークションというのは、すべての出品作品を事前に直接見ることのできる“プレビュー”というのがあるそうですね。

前澤:ええ、オークションは1日限定ですが、プレビューは何日間か設定されているので、それを見に行きました。

―石坂さんと行かれたのですか?

前澤:いえ、会場で偶然お会いしました。

石坂:前澤さんも私もそうなんですが、真のコレクターというのはカタログだけでは判断しません。自分の目でサイズによるインパクトや、作品の状態を確認して決めるものなんです。
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編集=堀 香織

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