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2016.06.27 07:30

「クラッシュ・オブ・クラン」買収、中国テンセントが狙うゲーム市場の覇権

しかし、スーパーセルは2010年の設立からわずか4作品しかリリースをしておらず、将来性には懸念が残る。これまでの作品は発売後数カ月でヒットしたが、その人気には最近陰りが見られる。米アップルiOSストアのゲームダウンロードランキングで、昨年首位を快走していた「クラッシュ・オブ・クラン」は、今は25位まで落ちている。

スーパーセルはリリース済みの作品のアップデートやマーケティングよりも新作により多くのリソースを投じるため、旧作のユーザーが減るのは仕方ないとの見方もある。上海の調査会社のアナリストは「スーパーセルはほかの独立系ゲーム会社よりはるかに高い開発力を持っている」と評価した。

一方、HISのツイは「プレイヤーの嗜好が変わりやすいオンラインゲームの世界で、スーパーセルがこれまで通りの勢いを維持できるかは不透明だ。スーパーセルの今後の作品が、これまでの成功を継承できる保証はない」と語った。


編集=上田裕資

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