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2016.06.25 10:00

政財界の要人が集うプロアマ大会、ニュージーランドオープンに参戦


大会には、当然のことながら経済界や政界からも多くの参加者があった。朝食会、ランチョン、夜のパーティなどさまざまな場で、要人と出会う機会があったが、なかでもニュージーランドの首相のジョン・キー氏、在ニュージーランド日本大使の高田稔久氏と意見交換が出来たことは非常に有意義であった。

高田大使によれば、ニュージーランドは、一般的に親日で、ワーキングホリデーや留学、企業の現地勤務などで常時17,000人ほどが滞在しているとのことだが、同国の人口は約460万人。ということは、その日本人比率は、ロンドンやニューヨークよりも高く、時差も3〜4時間なこと、空気や料理もおいしいことなどを考えると宜なるかなと実感した。

ジョン・キー首相はもともとメリルリンチの外国為替の責任者を務めていた方で、私たちと同じ業界出身だ。その気さくな人柄とマクロ経済に精通していることが任期8年近くたったいまでも、人気が衰えない秘訣だなと感じた。

農業大国であるニュージーランドの最大の貿易相手国は中国であるが、住友林業や王子製紙など古くから日本の企業との関わりも深く、日本からの投資も大歓迎ということでまさに首相自らトップセールスマンとして動く姿にも好感がもてる。

そのジョン・キー首相と偶然にも、帰りの飛行機がオークランドまで一緒で、席も隣り合わせとなった。といっても、間にひとりシークレットサービスが座っていたが。クイーンズタウンではあんなに気さくだった首相が、席に着くなり脇目もふらず分厚い資料を広げ、けだるい日曜日の夕方にもかかわらず、一睡もすることなくすべての資料に目を通していた。

その別人のような姿に接し、オンオフの切り替えを含めて時間の使い方が極めてうまいなと改めて感心させられた。日ごろ自分の会社の若手にも口を酸っぱくして言っていることだが、自分も頑張らねばと異国の首相に励まされた次第だ。

彫像と自然が融合した名コース

ザ・ヒルズ・ゴルフクラブは、当地で著名なジュエリーショップ「マイケル・ヒル」のオーナーであるマイケル・ヒル氏が、混雑したゴルフ場へ通わずゴルフをするためにつくったプライベートコース(2009年からビジターもプレー可)。当地でベスト10に入る名コースだ。深いブッシュ、小高い岩山という自然の地形を縫うようにコースが配置され、コース内には彫像が点在している。

こいずみ・やすろう◎FiNC 代表取締役CSO/CFO。東京大学経済学部卒。日本興業銀行、ゴールドマン・サックスで計28年活躍。現役中から、インターナショナルスクール・オブ・アジア軽井沢・発起人、TABLE FOR TWO Internationalのアドバイザーなど社会貢献活動にも参加。お金のデザイン社外取締役、WHILL、FC今治のアドバイザー。

文=Forbes JAPAN編集部

この記事は 「Forbes JAPAN No.23 2016年6月号(2016/04/25発売)」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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