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世界37カ国、700万人が愛読する経済誌の日本版

ロンドンから南に向かって約1時間ほど走ると、緑豊かなウェスト・サセックス州チチェスターに着く。英国で最も日照時間が長く、温暖なことでも知られており、なかでもチチェスターは城壁に囲まれた落ち着いた町である。温暖で海の幸もあり、一見すると住みやすいが、いっときは地元経済の低迷に悩んだ地域でもある。ロンドンからの距離感と気候を鑑みると、日本で例えるなら神奈川・葉山のようなエリアだ。実際、引退したF1ドライバーが多く居を構えることでも知られており、ロンドンにあるジェントルマンズ・クラブが所有する会員制リゾートなども軒を連ねる。裏を返せば、リタイアした人が住む町であり、実際、人口全体に対して50歳以上が占める割合が英国の平均よりも高く、温暖な気候と歴史を活かした観光が主な産業だ。

そんな地元の状況を憂えた人物が、この辺一帯を治める有力貴族であるリッチモンド公爵チャールズ・ゴードン=レノックス伯爵、マーチ卿だ。彼の発案によってスタートしたグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードは、元々はこの地域の町おこしと呼べるもので、卿が所有する広大な私有地内にヒルクライム・コースを特設して、過去のレーシングカーやラリーカーでタイムを競うものだ。



歴史をひもとけば、マーチ卿の祖父の時代には、英国有数の歴史あるグッドウッド・サーキットにレーシングドライバーが集まり、熱いレースを繰り広げたことはよく知られている。しかし、1997年にこのイベントを始めた当初は、こんにちの輝かしいグッドウッドの復活は誰もが予想していなかったはずだ。実際、今ではたった3日間で18万人を超える来場者を数えるグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードだが、最初の年は著名なF1ドライバーをかり出しても、ようやく数万人を集めたに過ぎなかった。秋にはヒストリックカーだけの祭典であるグッドウッド・リバイバルが開催されるようになり、そして2014年には“第三のグッドウッド”と呼ばれるメンバーズ・ミーティングが再開されたのだ。

オリジナルは、49〜66年に開催されていたグッドウッドのヒストリックサーキットの会員に限ったレースイベントだった。その復刻版として、14年にメンバーズ・ミーティングが復活した。秋に開催されるグッドウッド・リバイバルが66年以前に生産されたレーシングカーのみが参加できるのに対し、メンバーズミーティングでは70年代や80年代のF1やグループDカーも参加できるため、30〜40代といった比較的若い世代のクルマ好きにとってワクワクするイベントだ。子ども時代に憧れたレーシングカーが、往時の姿のまま息を吹き返したかのように目の前を駆け抜ける姿を見られるからだ。74回目となる今年は、元F1ドライバーにして、ワールドチャンピオンを獲得したこともあるミカ・ハッキネンが50年代のメルセデス・ベンツのF1マシンを駆って参加するなど、話題も豊富で、限られた人しかアクセスできないにもかかわらず、3万人以上が訪れた。


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text by Yumi Kawabata

 

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