アンダーアーマーは5月31日、スポーツ用品大手スポーツオーソリティの清算を前に、通年の業績見通しを下方修正すると発表した。この発表を受けて同社の株価は急落し、この6か月で8%近く下落している。だがその一方で、同社はNBAのプレーオフやステファン・カリー選手がプロデュースしたバスケットシューズのおかげで注目を集めている。
一連の報道を受け、証券会社スターン・アギーのサム・ポーザー率いるアナリストチームはアンダーアーマーの業績予想を引き下げたが、投資判断の“買い”の格付けと60ドル(約6,266円)の目標株価は維持。全体として今後を楽観視する姿勢は変えておらず、次のように述べている。
「スポーツオーソリティの清算による短期的な打撃が、アンダーアーマーの長期的な成長見通しに影響を及ぼすことはないと確信している。NBAファイナルではステファン・カリー、PGA(米国男子ゴルフツアー)ではジョーダン・スピース選手といずれも契約選手が活躍し、夏季五輪も控えている。海外での成長も加速しており、今後も長期投資を行う投資家たちに選ばれ続けるだろう」
UBSのマイケル・ビネッティ率いるアナリストチームは、アンダーアーマーの目標株価を50ドル(約5,220円)から39ドル(約4,073円)に下方修正。だが投資判断は“中立”を維持し、その理由としてアンダーアーマーが最近UCLAと15年で2億8,000万ドル(約292億円)のスポンサー契約を結んだことを挙げている。