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2016.06.20

ストレスを軽減する「マインドフルネス」、多くが実践する理由と効果とは

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5. (存在の)意味と自己認識の追求

私たちは皆、自分がなぜここにいるのか、人生とは何かを知りたいと思っている。また、なかには現実世界と自分を隔てる神経症や自己欺瞞という“もや”を取り払って、現実をより明確に認識したいと考える人もいるだろう。

理由は何であれ効果に期待

瞑想を始めるきっかけは、実践する人によって異なる。継続するなかで、時間の経過と共に行う理由が変わることもよくある。だが、どんな場合にも効果的であることが確認されている。

瞑想を続けるうちに、たとえどれほど自分の中に深く根差したものであっても、私たちの考えは繰り返しそう考え続ける習慣によって染み付いたものであることが分かってくる。

そうすると私たちは、それらの考えを以前より軽く受け止め、さまざまな事に対してより開かれた態度を取るようになる。そして自分自身についても、それまでほどには深刻にとらえなくなる。最終的には、自分が人生における被害者であり、疎外された“もろい”存在であるとの考え方は間違っていたと気付く。

瞑想に関する文章には古来、実践の目的は「解放」だと書かれている。なぜそのように説明するかといえば、瞑想はつまり、私たちのほとんどが常に自己の意識の中に抱えている「重苦しさを手放す」ためのものだからだ。

私たちは誰もが一つの“全体”であり、基本的には自由だ。その上で他者、さらには世界と深くつながりあっている。それを理解することが真の幸福感の源であることを、私たちは知っているのだ。

編集=木内涼子

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