2O14: A SPACE ODYSSEY




21世紀の宇宙を予言した時計
1968年、スタンリー・キューブリックは、映画『2001年宇宙の旅』で、宇宙時代の到来を予見した。その翌年セイコーは、革新的技術で腕時計の新しいスタンダードをつくり出した。「クオーツアストロン」─宇宙にちなむこのモデル名は、セイコーの技術改革を表す。そして2012年、新生「セイコーアストロン」は、その名の通り、宇宙と密接につながった。


宇宙から届く、衛星のシグナルを捕捉する腕時計
人類がまだ月に到達する前にスタンリー・キューブリック監督は、映画で宇宙空間を完璧に描いてみせた。『2001年宇宙の旅』─このSF映画の不朽の名作によって、多くの人が宇宙と遭遇した。そして映画公開翌年の1969年、アポロ11号が月面に到達。SF画の世界が、現実のものとなった。

 同じ年、セイコーは腕時計に偉大な発明をもたらした。世界初のクオーツ腕時計「クオーツアストロン」が、この年誕生したのである。
水晶振動子と分周回路によって1秒に1回の正確な信号を生み出し、ステップ式モーターで針を1秒おきに運針。1日わずか0.2秒の誤差しか生まない、それまであった機械式時計の常識を覆す高精度を腕時計で実現したのだ。この革新的腕時計が、人類と宇宙とが現実につながった年に生まれ、宇宙にちなんだモデル名が冠されたことは、のちに大きな意味をもつことになる。なぜならクオーツとICとの融合技術を絶え間なく進化させ続けてきたセイコーが、2012年、宇宙とリンクするGPSソーラーウオッチを生み出したからだ。

 再び「アストロン」の名で登場したこのモデルは、光発電によるソーラー時計に、世界で初めてGPSモジュールを搭載。これで地球を周回するGPS衛星のうち、4基以上の電波を受信。時刻情報と経度・緯度・高度情報を取得し現在地を特定して、その場の時刻に正確に合わせてくれる機能をもつ。これまでも標準時刻電波を受信し、自動で時間を合わせる電波時計は存在した。しかし機能するのは、電波塔のある地域に限られる。一方、宇宙から地球全域に降り注ぐGPS衛星シグナルなら、空が開けた場所であれば世界中どこでも受診が可能で、常に正確な時刻表時を維持してくれる。ネパールやインドのような15、30分刻みの時差がある国に出かけても、タイムゾーンの調整は時計任せ。まさに究極のグローバルウオッチを、セイコーの先進技術が創出したのだ。

 さらに14年、アストロンは次なる進化を遂げた。第2世代のメカニズムは、基幹パーツの新規開発によって大幅なダウンサイジングと操作性の向上を実現したのだ。しかも新たにクロノグラフ機構も追加され、機構的魅力も向上。ケースやブレスレットには軽量なチタンを用い、装着感は軽快。最上級の旅のパートナーになってくれる。


IInformation contact:セイコーウオッチお客様相談室
☎︎70120-061-012
www.seiko-watch.co.jp/astron/

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事