米道路交通安全局(NHTSA)は自動車メーカー各社に対し、米国内で販売する車とそれに使用している全部品の原産地を明示することを義務付けている。各メーカーは車が組み立てられた場所、エンジンとトランスミッションが生産された場所、米国(およびカナダ)で生産された部品の割合を明記したウインドー・ステッカー、いわゆる「モンロニー・ステッカー」(新車に関する情報公開を義務付ける法案を提出した上院議員の名に由来)を貼る必要がある。
しかし、ステッカーに記載される情報は分類の基準が十分に細分化されておらず、“国産度”を詳細に割り出すことはできない。そのためアメリカン大学コゴット・スクール・オブ・ビジネスのフランク・デュボイス准教授は4年前から毎年、「メード・イン・アメリカ・オートインデックス(米国車・国産度指数)」を発表している。
この指数はエンジンとトランスミッションのほか、各新型モデルのボディ、インテリア、シャーシ、電子部品の原産地、研究開発が行われた場所、最終的に利益が計上される国についても考慮している。
私たちは今回、この結果を基に2016年式の乗用車・トラックのうち米国経済への貢献度が最も高い18モデルを明らかにした。
その結果、同率で1位となったのはゼネラル・モーターズ(GM)とフォードが発表した3モデルだった。また、外国メーカーでありながら「米国産」に加わった唯一のモデルは、5位のホンダ「アコード」だった(昨年は19位)。2016年モデルは米国で生産した部品の使用頻度を大幅に高めており、順位が急上昇した。