自動運転車のシェアは経済的でもある。Rocky Mountain Instituteは自動運転車の1マイル当たりの走行コストを、普通の自動車の60セント(約64円)を大幅に下回る15セント(約16円)と試算する。ドライバーは、あらゆる用途を想定した車を買う代わりに、その時々の目的に合った車両をオーダーできる。
自動運転車は経済的にも環境的にもメリットが大きいが、ドライバーの多くは自分で運転することに慣れており、それを想像できないだろう。それでもプランナーたちはシェアを促進するシステムの設計に動くかもしれない。
15年後には自動運転車は50%に達する
「車の所有モデルは変わっていくのではないか。今後、会員制やリースなど、多様化するだろう」と語るハートは、シートベルトやエアバッグ、自動ブレーキ、横滑り防止装置など他の装置の安全性での革新が進むにつれ、15年後には自動車マーケットにおける自動運転車の普及率が50%に達すると信じる。
この革命のブレーキは何だろうか。バン・ヘッケは「悪いニュースだ」と指摘した。「もし自動運転車が人身事故を起こせば、大きく報道されるだろう。その確率が普通のドライバーより小さくても、その車は殺人車との烙印を押されることになる」