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2016.06.19 09:00

スイスで否決の「最低生活保障」、各国が導入なら世界を救う?


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ただし、こうした懸念がある一方で、これらは私たちを「潤沢経済」に向かわせているともいえる。私たちには、世界中の人々の生活を向上させる機会が与えられるということだ。

サプライチェーンに関するラーニング・コミュニティー、SCMワールドは昨年、資源経済に関する調査を行った。その結果、地球は生物学的に、世界人口が100億~110億人を超えても人間を支えることが可能だということが分かった。エネルギー、水、資材の管理に関連した仕事の学習曲線は、私たちが持続可能な地球を維持できるようになるのに十分な上昇曲線を描いている。

結局のところ、絶滅の危機に瀕しているのは「仕事」だ。その仕事とは、賃金が支払われなければ誰も行わないことだ。そこで再度浮上してくるのが、UBIの考え方であり、この問題が今後、どうなっていくかということだ。

テクノロジーが、かつてないスピードで人間の労働力を排除していることは分かっている。ならば私たちは、これまで従事してきたそうした仕事の代わりに、“天職”を探し始めてはどうだろう?

UBIは、ビジネスが必要とする何かを保証してくれる。それは、消費者の「需要」だ。そして、私たちが自分自身にとって何が最善かを探す自由も与えてくれるのではないだろうか?(UBIに賛成する)マレーも私も、そう考えている。

編集=木内涼子

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