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2015年には207億ドル(約2兆2,000億円)でインターネット広告の総売上の34.7%を占めていたモバイル広告は、2020年までには49.4%にまで伸びると見られている。

これは巨大な収入源になる。ベライゾンは動画配信の未来はデジタルとモバイルにあると踏み、投資を進めていることを筆者は以前から指摘している。AOLのユーザー200万人とベライゾンの顧客1億1,200万人にヤフーの10億人のユーザーを加えることは賢い戦略だ。ベライゾンが買収に成功すれば業界の支配力を握るだろう。ベライゾンは確かなコンテンツと膨大な数の新規ユーザーを獲得できることになるため、買収は既存のモバイルインフラを補完できる巧妙なデジタル戦略と言える。

ニュースメディアRecodeは「ヤフーの取締役にとって重要なのは、たたき売りのような印象を与えない買収案を選び、株主の怒りを買わないこと」だと報じている。取締役が崖っぷち感を出したくないとすれば、相乗効果が期待できるベライゾンが最有力候補だろう。だが特許や不動産を含めて50億ドル前後で買収する提案をしている他社にチャンスがないわけではない。結局モノをいうのは金なのだ。

編集=上田裕資

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