米国で最も成功した女性起業家 ABCサプライ創業者の苦難の道

Janet Kimber / gettyimages


ゴールに至る道は一つではない。

「人生にハプニングはつきものです。目標や使命や計画を持って歩いていても、障害物が現れて回り道を余儀なくされることがあります。この道ではゴールにたどり着けそうにないと思えば、別の道を行けばいい。その道もだめならまた他の道を探せばいい。
ゴールを設定し直す必要はない。道筋を変えることを失敗と捉えないこと。人生とはそういうもの。目標を見失わないことが大事です」

行動を起こす前に熟考する。

「アイデアさえあれば起業できると勘違いしている人がいますが、起業とは本来、大きな責任を伴うもの。つまり働き、リスクを負い、落胆することを意味します。起業を考えている人には、今一度自分に問いかけてほしい。十分な覚悟と情熱はあるのか、十分に考え抜いたのかと。なぜなら成功する確率はとても低く、会社を作ることに対して燃えるような情熱と願望を持っていない限り、幸せにはなれないからです。失望するかもしれないし、健康を失うかもしれないのです」

念入りに下調べする。

「事業プランをきっちりと書面化して、あなたが尊敬する人々に見てもらいましょう。銀行の人にも、融資をお願いする前にまず一度読んでもらうこと。あなたが築こうとしているビジネス、提供したいサービス、売りたい商品にニーズはあるのか?

私と夫のケンはABCサプライを創業する際、2年間かけてプランを練りました。計画を書き出しては捨て、大量の紙を消費しました。業界全体をリサーチし、各建材メーカーの所在地を調べ、地図を広げてどこに出店すべきか検討しました。実際には1軒の店から始めましたが、200店舗を展開するつもりで始めたのです」
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編集=上田裕資

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