企業がソーシャルメディアで犯しがちな「4大ミス」に学ぼう

John Lund / gettyimages

ソーシャルメディアでは、思っている以上にミスをしやすいものだ。それらのミスは必ずしも、企業ブランドがぶち壊しになるような惨事につながる訳ではない。多くの場合は、顧客がただ何も言わずに遠ざかっていくだけだ。だからこそ多くの企業が、なぜソーシャルメディアから望むような成果が得られないのかと頭を悩ませることになる。

ここでは、企業が知らず知らずのうちに犯している可能性のあるソーシャルメディアでのミスを幾つか挙げて、それを回避するための指針を紹介したい。

同じ内容を何度も投稿する

以前は、できる限り多くのフォロワーに情報を伝えるために、1日に2度や3度、同じ内容の投稿を行うのがいいとされていた。ソーシャルメディアではフィードが時系列に並べられ、最新の投稿がページの一番上に表示されていたからだ。だが今では、そんなことをするとトラフィックを失う可能性が高い。

今では、ページの一番上に何が表示されるのかに影響を及ぼす主な要素が“関連性“だ。以前にどこかのページに“いいね!”をして交流したことがあると、そのページに新しく投稿された内容が、24時間経ってもフィードの一番上に表示される。

同じ内容を何度も投稿すると、投稿1つごとのフォロワーとの関連性を薄めることになる。そのためフォロワーがその後、あなたの企業の新たな投稿情報を受け取る可能性がより低くなるのだ。

投稿内容は企業のセールスファネルに沿っているか

ソーシャルメディアの活用が成功しているかどうかは、それが企業の総合的な営業戦略に合っているかどうかで判断する。一部の企業にとっては、潜在顧客との最初の接点としてのソーシャルメディアが意味をなしていない。彼らは投稿内容にどれだけの書き込みがあったかで、成功度合いを評価しているからだ。

あなたの企業の状況について誰かがコメントをしても、その人がその後、別の何かに関心を移してしまったら失敗なのだ。目指すべきは、ソーシャルメディアから企業ウェブサイトに行かせて、潜在顧客を実際の顧客に変えることだ。ソーシャルメディアとは、トラフィックを呼び込んで、最終的にあなたの企業の製品に対して金銭を支払わせるツールでしかないのだから。
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編集=森 美歩

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