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エルメス第6世代のアクセル・デュマがCEOに就任してからは初となる、世界で5軒目の旗艦店「メゾンエルメス」がいまだ急成長を続ける中国経済の中心である上海に、2014年9月に誕生した。最新の「エルメスの家」からは、ファミリービジネスを確立しさらに進化を続けるエルメスの、揺るぎない本質と革新性が見えてくる。

 2014年9月。上海中心部・淮海中路のプラタナス並木に面した20世紀初頭の洋風建築に、やっと美しい光が灯ることとなった。瀟洒なレンガのファサードをもつこの建築が「上海メゾンエルメス」。エルメスが「メゾン(家)」という名前を冠するショップは世界で5軒目。パリ、ニューヨーク、東京、ソウルに続いて誕生した、いわゆる旗艦店である。(中略)

 しかしこの旗艦店、開店することが決定してから実に7年もたって、やっとオープンを迎えたという。その間の中国経済といえば、GDPでほぼ3倍の規模に急成長。にもかかわらず、エルメスは上海の一等地にこの建築物を仮囲いしたままにしていたのだ。この間の経済的機会損失は計り知れないはずだが、それについて、同社のエグゼクティブ・バイスプレジデントでセールスのトップであるフロリアン・クラエンに話を聞くことができた。

「確かに7年かかりましたが、エルメスにとって時間は最優先事項ではありません。私たちが最も重要視しているのは、エルメスの美学に則った正しいものを妥協せずにつくることです。だからもしあと2 年かかったとしても、私たちはきっとやり遂げたでしょう。この7年の間、私たちは中国市場をしっかり見てきました。そして確信をもったのです。変化が早い中国市場において、正しい旗艦店とはどういうものか。それが結実したのが、このメゾンエルメスであり、そのタイミングがまさにいまだったのです」

 一言一句からはわずかなよどみも感じられない。その目には、デュマCEOにも通じる、エルメスという唯一無二のメゾンとしての揺るぎない矜持が宿っているように見える。
「移り変わりの激しい時代だからこそ、私たちが追求するのは、長く続く価値をもつものづくりです。何世代にもわたって修理を続けながら受け継がれていくものを、しっかりつくっていくことが大切なのです。それはフランスであろうと日本であろうと、ここ上海であろうと変わらないのです」(以下略、)

竹内 大

 

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