Keepのターゲットは従来型のジムに行きたくない人やフィットネスを通じて人と交流したい人たちだ。投資家たちはユーザーが自分のトレーニングの動画や画像をシェアできる機能に着目している。
リーは「ターゲットセグメントの規模は1億5,000万人から2億人に達する。しかも、この層は非常に積極的で、スポーツやアパレルへの関心が高い」と語り、アプリのソーシャルネットワーキング機能が、健康や体調管理への関心を高める若い世代を引き付けることに期待する。実際、Keepのユーザーの55%は若い女性だ。
別のアプリとしては2013年に設立されたJoyrunが挙げられる。Joyrunはグループの結成や記録のシェアを通じランナーをつなぐアプリを提供する。運営元が2015年12月に行ったシリーズBラウンドでは、Arena Capitalが1,800万ドル(約19億円)を出資した。
中国政府は2025年までにスポーツ関連産業を8,000億ドル(約85兆円)規模に成長させる方針を打ち出しており、企業の参入意欲も高まっている。アリババはスポーツECサイトAlisportsを昨年開設、国際サッカー連盟(FIFA)とナショナルフットボールリーグ(NFL)ともスポンサー契約を結んだ。
中国では2020年にモバイルECの小売り額がEC全体の74%を占めるとの予測がある。今でもすでに51%を占めている。