ビジネス

2016.06.12

自動運転車の可能性を受け入れ始めた消費者たち

Jon Berkeley / gettyimages


信頼性に懸念

同時に、約62%が技術の信頼性に懸念を抱いている。多くの消費者の懸念を打ち消すには、テスト走行を重ねて、自動運転システムの信頼性を証明する必要がある。

安全性への懸念

約52%が、自動運転車の発売はメーカーが安全性を気にかけていることを示すと答えたのに対し、約48%は、コンピューターが故障すれば大事故が起こると考えている。また約26%は、自動運転車はその他のドライバーを危険にさらすと考えている。

運転技術の衰えを懸念

より熱狂的なドライバーの中には、ドライバーが自動運転車に依存しすぎるようになるという意見(回答者の65%)、自分の運転技術が衰える(63%)という意見があった。これがいずれ、より技術的に未熟で経験の浅いドライバーを増やすことにつながるという。

運転の楽しみを奪う

一般にドライバーたちが自動運転車を受け入れないのは、彼らの多くが運転が好きだからだ。ハンドルを握り、好きな時に好きなところに行けるというのは個人の自由の重要な一面だ。運転が好きで、誰かや何かのためにそれを諦めたくないという人は約56%。自動運転車は運転の楽しみを全て奪うと答えた人は約47%だった。約46%は、コンピューターに運転時の判断を下されるのが嫌だと答えた。

自動車メーカーやサプライヤ、ハイテク企業には、2020年または2025年までに自動運転車を実用化させるだけの力があるかもしれない。だがそれが消費者に受け入れられるかどうかは、安全性や信頼性、性能次第だろう。また最初は、価格も消費者の予想を上回る可能性がある。だが価格が落ち着き、日常の運転で上手く機能することが報道されれば、評価も受容度も高まっていくだろう。

編集=森 美歩

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