国・地域別に毎年「最も信頼度の高い企業」ランキングを公開しているレピュテ―ション・インスティテュート(RI)はこのほど、ミレニアル世代に対象を限定した評価を実施。その結果を公表した。
ランキングの作成にあたり、RIは独自に開発した「The RepTrak(レプトラック)」に基づき対象企業およそ700社のスコアを算出した。これらの企業に「親しみがある」と答えた約1万人から得たアンケートの回答を分析。データの中からミレニアル世代の回答のみを抽出してまとめ、上位10社のランキングを決定した。調査は今年第1四半期中に行った。
レプトラックは、調査対象となる企業の「製品・サービス、イノベーション、職場、統治、市民性、統率力、実績」の7項目に関する消費者の「評価、信頼度、称賛度、(対象企業に対して持つ)感情」についてデータを収集。それらを分析・数値化したものだ。
「世界一」のロレックスは9位
調査の結果、米国のミレニアル世代の間で評価が高い企業の1位になったのはサムスンだった。ソーシャルメディアを活用した広告キャンペーンが奏功したとみられている。販売する製品の人気に加え、企業の社会的責任を重視した活動や、社内における包括性重視の態度が高く評価された。
同社は前回の調査から大幅にスコアを上げており、項目別でみたスコアもそれぞれ大きく改善した。
今回のランキングで上位10社に入った企業は、いずれもテクノロジー関連、または消費財メーカーだった。
また、9位に入ったロレックスは、今年3月に発表された「世界で最も高評価な企業ランキング」で首位を獲得している(関連記事はこちら)。
ボストンを拠点とするコンサルティング会社のRIは1997年の設立以来、消費者の評価を高めたい世界各国の企業に対し、レピュテーション(評価)向上のためのコンサルティング業務を行っている。
ミレニアル世代に評価の高い企業トップ10は、以下のとおり(数字はレプトラック・スコア)。
1. サムスン 86.8
2. ナイキ 84.7
3. ジョンソン・エンド・ジョンソン 84.7
4. インテル 82.7
5. ソニー 82.4
6. レゴ 82.3
7. ウォルト・ディズニー・カンパニー 81.4
8. 任天堂 80.9
9. ロレックス 80.9
10. キャノン 80.6