最新のアクティビティはヘリコプターツアー。チャーターも可能だ。ラナイを一周するコースと、マウイ島、モロカイ島、そしてかつての米軍の演習地で、現在は無人島のカホオラウェ島を回るコースが用意されている。
陸地で楽しむアクティビティでもっとも人気があるのは、ポラリスUTVで渓谷や森林が広がる内陸部を駆け巡るツアーだ。現地人のガイドが帯同して島の名所をしてくれる。レンジャース、あるいはRZRで巡るオフロード・ビークルのツアーには最近新たに日の出を見に行くコースも加わった。
乗馬のツアーでは、島に住んで5年になるという世話係のモリー・ダンウェルが数々のおもしろい話を教えてくれた。島のところどころに落ちている黒いプラスチック片は、ラナイがかつて世界最大のパイナップル産地であったころの名残であるらしい(ドール社が最後にこの地で収穫を行ったのは90年代初頭)。
シナモン色をした馬はパカパカと音を立てて静かな赤土のトレイルを進み、ビーチ沿いにあるホテルから眺めるのとはまったく違う、砂漠のような乾燥した地へといざなってくれる。このあたりはホテルのあるフロポエ湾より10~15℃気温が低く、馬が蹴り上げる土ほこりがかかるため長袖長ズボンが必須だ。
鉄樹の森や小高い山々を抜けるときには、野生動物に目を光らせることだ。この島には鹿が人間の2倍いるし、ムフロンや七面鳥に出くわすことも珍しくない。ツアーではマウイ島とモロカイ島が一望できる場所など、眺めのいいスポットでダンウェルは何度か休憩をとってくれる。
マネレ・ゴルフコースでプレーするのもお忘れなく。ジャック・ニクラウスが設計したこのコースには、ゴルフプレーヤーでなくとも感嘆するはずだ。ハワイの島々の中でも、すべてのホールから壮大なオーシャンビューが堪能できるのはここだけ。断崖と波しぶきに囲まれた12ホールはとりわけドラマチックだ。ビル・ゲイツはここで結婚式をあげ、2015年にも結婚記念日を祝っている。
ハワイの住人とホテルゲストだけが使用できるこのコースの最大の利点は、1日の利用者が30組ほどしかいないこと。スタート待ちをする必要もない。混雑していないから、途中で休憩してランチを楽しむこともできる。そのときにコースから出る必要もない。食事をオーダーすれば、GPS搭載のゴルフカートで、いつでも今いるグリーンのところまでデリバリーしてくれるのだ。