YouTube女性CEOに一問一答、「死ぬほど辛い経験が自分を強くする」

YouTubeのスーザン・ウォシッキーCEO (Photo by Taylor Hill/FilmMagic for YouTube)

YouTubeのスーザン・ウォシッキーCEOは1998年、グーグル共同創業者のセルゲイ・ブリンとラリー・ペイジにメンロ―パークのガレージを貸したことがきっかけで、グーグルの16人目の従業員となった。

1999年にグーグルに入社した時は妊娠4か月で、間もなく最初の赤ちゃんを産んだ彼女は同社で始めて産休をとった女性としても知られる。ウォシッキーは広告とコマース担当だった2006年、経営陣にYouTubeの買収を薦め、グーグルは2006年にYouTubeを16億5,000万ドル(約1,775億円)で買収。ウォシッキーは2014年にCEOに就任した。

YouTubeのユーザー数は今や10億人に上り、企業価値は700億ドル(約7兆5,300億円)以上とも言われている。ウォシッキーはアメリカ有数の成功した女性に数えられ、その資産額は3億5,000万ドル(約376億円)にのぼる。

彼女は今年のフォーブスの「世界で最もパワフルな女性」で8位にランクイン。テック業界に限るとフェイスブックのシェリル・サンドバーグCOOに次いで2位となる。ウォシッキーはフォーブスとの一問一答で、人生最大のターニングポイントや理想とする人物像、最も利用するアプリについて答えてくれた。

――初めての起業は?
ウォシッキー:11歳で小学6年生の時。手作りのスパイス・ロープ(糸を編んで作った紐にスパイスを編み込んだもの)を親友と訪問販売した。

――その資金の調達方法は?
最初は両親が糸や布、スパイスなどの材料を買ってくれたが、すぐに利益が上がるようになった。

――破りたくなるルールは?
人から指示を与えられて何かするよりも、自分でやり方を考える方が性に合っている。実用的でない場合もあるが、興味深い結果を生むこともある。

――人生最大のターニングポイントは?
人文科学専攻だったにもかかわらずテック業界に就職したこと。大学4年生になって初めてコンピューター・サイエンスのクラスを受講した。

――凄いことに関わっていると実感したのはいつ?
グーグルの影響力を実感したのは1998年に利用し始めた時。グーグルはまだ立ち上がったばかりだった。ある日、グーグルにアクセスできなくなると、自分のやりたいことが何もできなくなり、グーグルによって世界中の人が必要な情報を入手できるようになることに気づいた。

YouTubeに関しては、たしか初めてのヒット動画が、2人の中国人学生が(ルームメイトが後ろで勉強するなか)寮の部屋で歌っているものだった。誰でもクリエイターになれるし、人々は様々なクリエイターの作品を見たがっていると気づかされた。

――あなたが自慢できる能力は?
新しいアイデアを生み出すこと、そしてそのアイデアの、未来を変える力。
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編集=上田裕資

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