セレブが姿消す「世界で最もパワフルな女性」ランキング、今年の特徴は

メリンダ・ゲイツ photo by Noam Galai / gettyimages

フォーブスが選ぶ今年の「世界で最もパワフルな女性」100人のランキングは前回と比べ、トップ10に入る顔ぶれに大きな変化はなかった。だが、国際的な問題にかかわる女性たちが増えたことで、いわゆる“セレブ”といわれる人たちの一部が姿を消すなど、新たな傾向もみえた。以下、今回の目立った特徴を項目別に紹介する(かっこ内は年齢と順位)。

姿を消したセレブたち

今年のランキングには、エレン・デジェネレス、テイラー・スウィフト、アンジェリーナ・ジョリーなどの名前が入らなかった。ただ、それはこの人たちの立場に変化があったためではない。国内外で今後ますます影響力を高めていく可能性がある政治家たちの増加を受けたものだ。

国籍に広がり

スコットランド、モーリシャス、ミャンマー、ネパール、クロアチア、リトアニア、台湾──これらの国・地域ではこの一年の間に、女性リーダーが誕生した。

その一人、スコットランド自治政府のニコラ・スタージョン首席大臣(45、50位)は最近の世論調査で、「地元の人たちに最も人気のあるスコットランド人」に選ばれた。ノーベル平和賞に輝いたアウン・サン・スー・チー(70、26位)は、長年にわたる苦難を乗り越え、民主化を進めるミャンマーの国家顧問兼外相に就任した。一方、台湾では総統選挙で地滑り的な勝利を収めた蔡英文(さい・えいぶん、59、17位)が、総統に就任している。

「新顔」の20人

今回初めてリスト入りした人たちには、国のリーダー(7人)、慈善活動家(2人)、最高経営責任者(5人)、自ら財を成した富豪(2人)、編集長(1人)、企業の会長(2人)、米連邦最高裁判事(3人、いずれも同位)が含まれている。

自身で事業を興し、財産を築いたのは中国生まれのレンズ・テクノロジーCEO、周群飛(46、61位)とベトナムの格安航空会社ベトジェットエアCEO、グェン・フオン・タオ・ティ(46、62位)だ。
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編集 = 木内涼子

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