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I write about travel and road safety.

Great Art Productions / gettyimages

ワシントン州では大麻が合法化されて以降、大麻使用歴のあるドライバーが関連している自動車の重大な衝突事故が倍増している。だがドライバーによる大麻使用量の上限は“任意”とされており、事故との関連について科学的裏付けはない。

これは5月に、非営利の調査・教育団体AAA(アメリカ自動車協会)交通安全基金が、交通安全への大麻の影響について行った2つの調査の所見である。

うち1つの調査では、ワシントン州で大麻が合法化された2012年前と後の重大な衝突事故について検証。

そこで判明したのは、運転に先立って大麻を使用したドライバーが関与した重大な衝突事故の数が、2013年の8%から2014年には17%と倍以上に増えていたことだ。2014年には、そうした事故に関与したドライバーの6人に1人が、大麻使用からさほど時間が経っていなかった。

AAAのピーター・キッシンジャーCEOはこう語る。「ワシントン州のこの事例は、他の州が大麻を合法化した後に経験する可能性のあることとして注目すべきだ」

もう1つの調査では、ドライバーの大麻使用量の法的上限の効果を検証。一部の州では法律で使用量に上限を設けている。ドライバーの血中に許容される、検出可能なTHC濃度の上限を決定するのだ。THC(テトラヒドロカンナビノール)は大麻に含まれる主な化学物質で、運転能力を減じさせたり、精神に影響を及ぼしたりする可能性がある。

調査グループは、薬物運転で逮捕されたドライバーに関するデータを検証。報告書の中で、血中濃度と自動車事故のリスクに明らかな関係があるアルコールの場合と異なり、血中に一定量のTHCが含まれるからドライバーの運転能力が減じられることを裏づける科学的証拠はないと指摘している。

たとえば血中に比較的高濃度のTHCがあるドライバーの運転に問題がない可能性がある一方で、低濃度のTHCがあるドライバーが危険な運転をする可能性もあるのだ。

加えて、血中THC濃度が高い場合でも、検査を受けるまでにそれが法定範囲内に下落する可能性もある。疑わしいドライバーから血液サンプルを採取するには、令状を取ったり施設に移送したりする必要があるため、平均で2時間以上かかる場合が多いからだ。

編集=森 美歩

 

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