2014年には、バイオベンチャーGenentechの元CEOを迎え、老化プロセスを遅らせることに焦点を当てた新企業Calicoを設立。2015年には、グーグルクラウドの圧倒的な処理能力を使って、既存の制約会社の新薬・治療開発を支援するライフサイエンス部門を、新会社Verilyとして独立させた。
もちろん幾つもの難題もある。欧州委員会は、グーグルがヨーロッパで反トラスト法に違反したとして、30億ドル(約3,276億円)の罰金を課した。フランスでは脱税の疑いでグーグルの事務所に強制捜査が入り、仏政府は同社に対して18億ドル(約1,966億円)の追加納税を求めている。こうした問題の今後の展開が、株価に打撃を与える可能性もある。
アルファベットは最初の10年でオンライン広告を征服し、次の5年でモバイル分野での成功を勝ち取った。機械学習とその素晴らしい処理能力を活用して最高の製品とサービスを築くことを目指す同社にとって、これらの勝利は大きな意味を持つ。
アルファベットのコア・コンピテンシーと決意はますます高まり、その取り組みはより大規模かつ魅力的なものになっている。今後15年間が同社にさらなる成功をもたらすと考えるのは、至極当然なことだろう。そのチャンスに乗るには、アルファベット株の押し目買いを続けることだ。