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2016.06.06

反逆の起業家、ピーター・ティールの投資哲学

Peter Thiel (photo by マヌエル・ブラウン)


ピーター・ティールが投資した「自由のポートフォリオ」

ペイパル /簡易決済サービス
創業年:1998年
創業者:ピーター・ティール、マックス・レフチン、イーロン・マスク、ケン・ハウリー、ルーク・ノセック
全世界で1億5,000万人以上が利用するインターネット決済サービス。メールとクレジットカードだけで支払いが済ませられる手軽さがウリ。2000年代初頭、オークションサイト「eBay」のユーザーが支払い手段として利用したことで急成長した。その後、eBayの傘下に入ったが、現在は独立。多くの起業家を輩出している。

フェイスブック / SNS
創業年:2003年
創業者:マーク・ザッカーバーグ、ダスティン・モスコヴィッツ、クリス・ヒューズ、エドゥアルド・サヴェリン
全世界で10億人以上のユーザーを抱える2003年創業のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)。近年は、写真共有アプリ「インスタグラム」やチャットアプリ「ワッツアップ」、VR端末開発企業「オキュラスVR」を傘下に収めるなど、多角化を進めている。ティールは、06年にエンゼル投資家として出資している。

パランティア / データ分析企業
創業年:2004年
創業者:アレックス・カープ、ピーター・ティール、ジョー・ロンズデール、スティーブン・コーエン
データ解析に特化したソフトウェア開発企業。主なサービスに、米国防総省や中央情報局(CIA)など政府機関向けの「パランティア・ゴッサム」と、金融・医療業界向けの「パランティア・メトロポリス」の2つがある。ティールは、同社の最大株主。カープCEOは、「企業の性格から、新規株式公開(IPO)は難しい」と語っている。

ストライプ / オンライン決済システム
創業年:2010年
創業者:パトリック・コリソン、ジョン・コリソン
兄のパトリックと弟のジョンで共同創業したオンライン決済サービス。ウェブやアプリに簡単に組み込める共通の決済プラットフォームを提供している。フェイスブックやツイッター、ピンタレストの「購入ボタン」にも設置されている。ティールのほか、レフチンやマスクなど“ペイパル・マフィア”が出資している点も興味深い。

文=Forbes JAPAN編集部

この記事は 「Forbes JAPAN No.23 2016年6月号(2016/04/25発売)」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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