As a policy analyst at Cato, I research tech and regulation.


1. 不明点が多い

90億ドルの評価額以外、セラノスに関する情報は表に出ていない。同社は指先を針で刺し、数滴の血液をガラス管に採取するだけで何種類もの検査を行うことができる革新的な技術を開発し、従来の血液検査に取って代わると豪語していたが、詳細なデータを一切公表しておらず、テクノロジーが本当に機能しているかは不明だ。

2. セラノスは公約を守っていない

ホームズは半年前から検査データの公開を約束していたが、4月時点で書類はまだ1枚も提出されていない。同社はこれまでにヘルペス検査についてのみ米食品医薬品局(FDA)の承認を受けているが、それをもって同社のテクノロジーが機能しているとし、申請中の120もの検査についても近く承認が下りるとしていた。しかし、実際には追加の承認は一つも取得できていない。それどころか、FDAは規制を新たに設けてセラノスが開発した血液検査技術の使用を禁止した。この措置を受けて、セラノスは過去2年分の検査結果を無効扱いにしたとウォールストリート・ジャーナルは報じている。

3. ターゲット市場が存在しない

専門家らは、セラノスの評価額が業界大手のラボラトリー・コーポレーション・オブ・アメリカ・ホールディングス(時価総額130億ドル)やクエスト・ダイアグノスティクス(時価総額110億ドル)と肩を並べることに疑問を呈している。セラノスの検査費用は他社よりも安いため、1回のテスト当たりの利益を改善するか、より多くの患者にテストを受けてもらうことが必要になる。同社はそれが可能だとしているが、専門家は首をかしげる。

編集=上田裕資

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