スーパーモデルのカーリー・クロス 女性プログラマー育成基金を設立

モデルのカーリー・クロス(Photo by Jamie McCarthy/Getty Images)

テイラー・スウィフトの親友としても知られるモデル、カーリー・クロスは、フォーブスの「世界で最も稼ぐモデル」ランキングでは8位で、昨年度の年収は500万ドル(約5億2000万円)。そんな彼女は、より多くの女性がテック業界で活躍するための支援を行なっている。

23歳のクロスは数々の有名ブランドの広告塔を務めるかたわら、ニューヨーク大学(NYU)で学び、慈善活動に取り組んでいる。起業家としての彼女はYou Tubeチャンネル「Klossy」を立ち上げ、有名ベーカリーとのコラボで乳製品を含まないクッキーを作り、その売上からこれまで100万食以上の食事を世界各地に届けた。

その彼女が次に情熱を注ぐプロジェクトが女性プログラマー育成基金の「コード・ウィズ・クロッシー基金」(Kode With Klossy Career Scholarship)だ。クロスはこの基金でプログラマーを志望する女性を支援したいと考えている。

同基金では毎月1名が選出され、9か月のプログラマー育成コース(1万2,000ドル)を無料で受講できる。修了後にはインスタグラムやWeWork、コンデナスト、Viceといった企業での実習の機会も与えられる。

「現在のテック業界は、女性たちへのサポート体制が貧弱です。同時に業界の人材不足は深刻で、ここには素晴らしく大きなチャンスがあると思うのです」とクロスは話す。女子学生たちにプログラミングに興味を持たせようという団体はこれまでにも「Girls Who Code」や「Black Girls Code」などがあった。しかし、スーパーモデルが立ち上げた基金というのは前代未聞だ。

クロス自身もプログラムを勉強中

カーリー・クロス自身もプログラミングを学んでいる。2014年にクロスは初めてFlatiron Schoolでプログラミングのクラスを受講。2週間の入門クラスからスタートし、2年経つ今も多忙なスケジュールの合間を縫い、学習を続けている。

Flatiron Schoolで彼女を担当する教官は、こう述べている。「カーリーは非常に熱心な勉強家です。彼女がモデル業で際立った存在であるのは、その好奇心があるからです。だからこそ彼女は他人がやらない事や、新たな発想で物事に取り組むことができるのです」
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編集=上田裕資

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