フェラーリの世界に触れる、情熱の2日間

日本正式上陸50周年を記念したロゴとともに記念撮影。

さる3月5日と6日、フェラーリが主催の「フェラーリ・レーシング・デイズ 鈴鹿2016」が鈴鹿サーキットを貸し切って行われた。コースではFXX Kの日本初走行、F1マシンのデモンストレーションラン、白熱のレースやオーナーによるスポーツ走行が行われ、ピットではクラシックカーの特別展示も。2日間でのべ約1万5,000人の来場者がフェラーリの世界観を存分に堪能する2日間となった。

このイベントのため、フェラーリ極東エリア CEOのディーター・クネヒテルも来日。フェラーリ・ジャパン&コリア代表取締役社長のリノ・デパオリとともにインタビューに応じた。

「フェラーリを所有することは、成功を収めた人物たちが集う非常にエクスクルーシブな世界に参加するということでもあります。正式な販売が開始してから50年という歴史を持つ日本では、そのコミュニティが成熟し、オーナー同士の積極的な交流が持たれています。フェラーリでは、本日のイベントのようにオーナーが参加して交流できる機会を増やすことも、顧客満足度を高めるものと考えています」

リノ・デパオリはまた、レースとビジネスの共通点をフェラーリの世界観に絡めて説明する。

「挫折を経験していない成功者はいません。壁を乗り越える情熱を持った成功者たちにとって、フェラーリに乗り、我々が提供するプログラムによるスポーツ走行の体験は自らの競争精神をより高めることに繋がるでしょう。フェラーリの歴史は、カーレースとともに歩んできました。そのDNAはこのイベントからも感じていただけることと思います」

今年の11月には「フェラーリ・インターナショナル・カヴァルケード」が日本で初開催。世界中のフェラーリオーナーが京都を巡るこのイベントでは国際的なオーナー同士の交流も促進するという。そんなインタビューの間にも、トラックからは美しくも猛々しいエンジン音が響きわたり、「レースはフェラーリのDNAである」と語る言葉を裏付けていた。

ディーター・クネヒテル◎フェラーリ極東エリア CEO。ルノーやポルシェ、ベントレーなどの高級車メーカーにおいて、極東エリアでのブランドマネジャーを歴任。2015年4月より現職。

リノ・デパオリ◎フェラーリ・ジャパン&コリア代表取締役社長。2007年から英国フェラーリに在籍。以降、中東・アフリカ地域のマーケット開発、中国・香港・台湾地域での販売戦略統括などを担当し、14年5月より現職。

編集=青山 鼓

この記事は 「Forbes JAPAN No.23 2016年6月号(2016/04/25発売)」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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