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2016.06.02

ミレニアル世代とヒスパニックがアルコール飲料メーカーの運命を握る?

Scott Olson / gettyimages


また、ミレニアル世代が輸入ビールとクラフトビールを好むことはよく知られているが、モディによればもう1つ別の流行もある。より「プレミアムな」飲料だ。

ミレニアル世代が上等なアルコール飲料にすすんで金を払う傾向は、ボストン・ビールとブラウンフォーマンに利益をもたらすことになる可能性がある。モディによれば、この10年で「スーパープレミアム」な蒸留酒が160%の成長を見せたのに対し、「お手頃な」蒸留酒の成長はわずか9%だった。そしてジャックダニエル)やエラドゥーラ(テキーラ)など、ブラウンフォーマンの傘下ブランドの75%が「プレミアム」または「スーパープレミアム」に分類される。

そしてこれまでに挙げたトレンドであるヒスパニックの影響、プレミアム好き、ミレニアル世代の購買力増加の全てから恩恵を受けるのが、メスカル(テキーラ)だ。モディの見解では、メスカルはバーボンを好む人にもヒスパニック系にも受ける。本物のメキシコ産蒸留酒だからだ。さらに「バーボン同様、多くのメスカルはスーパープレミアムな価格設定で、プレミアム好きのライフスタイルにアピールする力がある」

つまり、メスカルで市場を独占することのできるアルコール飲料メーカーこそが、倒すべき相手ということだ。

編集=森 美歩

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