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企業家、テクノロジー、ビジネスをカバーするジャーナリスト。

Titima Ongkantong/Shutterstock

スイスのビジネススクール、国際経営開発研究所(IMD)がこのほど発表した2016年版「世界競争力ランキング」では、2013年から首位を維持してきた米国が香港にその座を明け渡した。2位はスイス。米国はランクを2つ下げて3位だった。

1位の香港は、経済力を付けてきた中国本土(25位)のほか、その他のアジア各国への玄関口としての役割が評価された。IMD世界競争力センターのアルトゥーロ・ブリス教授はフォーブスの取材に対し、「香港の規制環境は素晴らしく整っている」述べると共に、「ビジネスに適している。競争を促進し、公教育にも投資を行っている。小規模な経済だからこそ容易にできることだが、公共部門も適切に構築されている。非常に効率的だ」と評価した。

しかし、その他のアジア各国は、あまり大きな前進をみせていない。台湾(14位)とマレーシア(19位)、韓国(29位)、インドネシア(48位)はいずれも、前回から順位を下げた。これら各国は中国経済との関わりが深く、その成長鈍化の影響を受けたと指摘されている。また、原油・商品価格の上昇も打撃となった(かっこ内は今年のランキング)。日本は昨年から1ランク上げて、27位だった。

一方、2位のスイスは今年に入って通貨が下落しているものの、前回から順位を2つ上げた。「輸出とそれに伴う資本流入量の増加が国内総生産(GDP)を引き上げた」という。

IT分野を支援で高評価

1989年から毎年公表されているこのランキングで今回、順位を大きく上げたのはラトビア (37位)、スロバキア(40位)、スロベニア(43位)、ハンガリー(46位)など東欧の各国だった。

上記各国の昨年の順位はそれぞれ、43位、46位、49位、48位だった。

ハンガリーは、IT分野の成長を支援したことがランクの上昇につながった。同国をはじめエストニア、リトアニアでは、IT分野の専門職は所得税が免除されている。このほか同地域では、フェイスブック傘下のメッセージアプリ、ワッツアップ(WhatsApp)や音楽ストリーミングサービス最大手のスポティファイ(Spotify)がイノベーションをけん引。国全体の評価にも貢献した。

一方、経済状況の改善がみられないギリシャは前回のランクから6位下げて56位。石油への依存度が非常に高いカザフスタンは、13位下落して47位だった。

ランキングの作成にあたっては、収集したデータを340項目について分析した結果に加え、企業幹部5,400人を対象としたアンケートの結果も考慮した。

以下、今年の各国競争力ランキングのうち、上位20か国を紹介する(かっこ内は昨年の順位)。

1. (2) 香港
2. (4) スイス
3. (1) 米国
4. (3) シンガポール
5. (9) スウェーデン
6. (8) デンマーク
7. (16) アイルランド
8. (15) オランダ
9. (7) ノルウェー
10. (5) カナダ
11. (6) ルクセンブルク
12. (10) ドイツ
13. (13) カタール
14. (11) 台湾
15. (12) UAE
16. (17) ニュージーランド
17. (18) オーストラリア
18. (19) 英国
19. (14) マレーシア
20. (20) フィンランド

編集 = 木内涼子

 

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