テクノロジー

2016.06.01 07:00

「人工葉」発明のハーバード大教授が語る、イノベーションと商業化のジレンマ

ハーバード大学のダニエル・ノセラ教授 (Photo by Jemal Countess/Getty Images)


エネルギー・イニシアチブを展開している大学はたくさんあるが、ベンチャー・キャピタルから資金を借りて企業を設立し、大学のために儲けようという考え方を捨てるべきだという。ノセラ教授が勧める初期段階でパートナーを見つける方法では教授は儲からないが、気候変動の緩和に貢献できるかもしれないと指摘する。
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「自分の発明により市場で再生可能エネルギーが真に大きな役割を担うようになることが私にとっての対価です。研究者はそういった考え方をするべきです」

ノセラ教授の最新の発明は、水素と二酸化炭素を取り込んでアルコール燃料を分泌する遺伝子操作したバクテリアだ。この技術が最も役立つのは発展途上国だと考え、今回はインドで現地の科学者に開発させているという。

現在のエネルギー系スタートアップの支援方法を批判するノセラ教授に、排出権取引について聞いてみた。すると排出権取引が始まればエネルギー系スタートアップに投資をする意味が出てくるため、大きな資金を調達できる可能性が高まり、初期段階で技術を売却しなくても商業化できるようになるかもしれないと語った。
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編集=上田裕資

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