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2016.05.30

有力企業ランキング、アパレル1位はディオール 日本企業も上位入り

(Photo by Scott Barbour/Getty Images)

通勤やレジャー、運動など、私たちの日常の活動とその時々の服装に最も大きく影響を及ぼしているアパレル・ファション関連企業が明らかになった。

先ごろ発表されたフォーブスが選ぶ「世界の有力企業2000社ランキング(グローバル2000)」によると、この分野で特に有力な企業として上位に名前が挙がったのは、クリスチャン・ディオール、ナイキ、ザラの親会社であるインディテックスなどだ。

ランキングは、各社の売上高と利益、資産、市場価値に基づいて作成した。同分野の世界トップ3となった上記各社は世界各地に広く出店しており、それも影響力を大きくしている要因のひとつだ。

全体の216位に入ったクリスチャン・ディオールは、前年から順位を36下げた。2016年4月22日までの12か月の売上高は416億ドル(約4兆5,620億円)、利益は17億ドル(約1,860億円)、資産は680億ドル(約7兆4,570億円)だった。

クリスチャン・ディオールはラグジュアリー商品に特化したコングロマリット企業、LVMH モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトンの株式のうち40%以上を保有する。そのためディオールの利益は、高い評価を得ているドン・ペリニヨンやヴーヴ・クリコの販売、ジバンシィ、デビアスなどの業績に負うところが大きい。

一方、スポーツ用品大手のナイキは全体の261位で、前年から順位を28上げた。同社の売上高と利益は同じ期間、320億ドル、38億ドルを記録した。

セレーナ・ウィリアムズやレブロン・ジェームズなどの人気アスリートやFCルセロナなどのチームとも契約している同社は、今後もこうした広告塔を増やしていくとみられる。同社のマーク・パーカー社長兼CEOは2015年の年次報告書の中で、「世界中のアスリートたちと同様、ナイキの将来にあるのは無限の可能性だけだ」と述べている。

3位のインディテックスの同期間の売上高は、230億ドルだった。また、日本のファーストリテイリングは全体の766位で、同分野では世界第13位となった。
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編集 = 木内涼子

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