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テクノからチャート、その他の音楽業界に関する執筆を担当。

LDprod / Shutterstock

最近のスマホアプリ業界では、音楽発見アプリが熱い。どのアプリも新しい音楽に出会えるというコンセプトを持っている。数週間前にも、最新の音楽発見アプリ「Hive」がリリースされた。

Hiveはユーザーがアプリを開き、ジャンルを選ぶと、曲の一部を30秒間流し始める。サンプルを聞いた後で、その曲が好きなら右にスワイプ、好きじゃないなら左にスワイプする。その曲が本当に気に入った場合は、アーティスト名をクリックすると、そのアーティストのSoundcloudページにリンクし、自由に曲を聞くこともできる。ユーザーが最初に気に入った曲は、Hiveのアプリ内のプレイリストに追加され、すぐに曲のフルバージョンも聞けるようになる。

右にスワイプされた曲は、支持するユーザーがいるということなので、シェアする価値がある曲だとアプリは認識する。そして、その時同じジャンルの音楽をサーチしている他の6人のユーザーに、その情報が共有される。右スワイプが多いほど曲の評価は高くなり、より多くの人が耳にすることになる。

Hiveに登録したアーティストは、曲をアップロードし、自分のSoundcloudページにリンクしたり、一押しにしたい曲を選ぶことができる。また、曲を気に入った(右にスワイプした)人の情報や、何曲流れたかなど、アプリから簡単な情報や分析を受け取ることもできる。

リリースからわずか1ヶ月ほどで、Hiveはまだマネタイズする仕組みを持っていないが、収益化するのもそう遠くなさそうである。スナップチャットを真似て、ブランドやレコードレーベル、音楽フェスの告知を行なうことも考えられる。アーティスト自身が予算を設定できる、Facebookの広告的なプログラムも現在制作中で、誰かが曲を聞いたり、右にスワイプしたり、クリックしてSoundcloudのページにリンクしたり、アクション毎に異なる価格での小額決済もできるようになる。

現時点では、次に流す曲を決めるHiveのアルゴリズムは特に優れているわけではない。将来的にはより高度な予測が可能で、常にユーザー好みの音楽を選ぶアルゴリズムが投入される可能性もあるが、そのような技術はかなり複雑で、大手のストリーミングサービスなど、Hiveよりも資金力のあるほんの一握りの会社だけが可能にしている。

Hiveは「UpTech」というアクセラレータプログラムの卒業生らが制作にあたった。メンバー全員が音楽やテック業界での経験を持っている。“音楽のインスタグラム”というアイデアを持つスタートアップ企業は他にもあるが、それで成功できる会社の枠はひとつしかなさそうだ。Hiveがその一社となれるか、今後に注目したい。

編集=的野裕子

 

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