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テクノからチャート、その他の音楽業界に関する執筆を担当。

ヒップホップアーティストのチャンス・ザ・ラッパー(Photo by Jeff Kravitz/FilmMagic)

今週、チャンス・ザ・ラッパー(Chance The Rapper)のニューアルバム「Coloring Book」がビルボードのアルバム・チャートの8位にランクインした。23歳の新人ヒップホップアーティストにとって好調な滑り出しと言えるが、彼の成し遂げたことは音楽ビジネスの歴史を考える上でも非常に重要だ。

アルバム「Coloring Book」はストリーミング配信のみでビルボードのトップ10入りを果たした、史上初のアルバムだ。チャンスの最新アルバムの正規版は、間もなく開設から1年を迎えるアップルミュージック限定で配信されており、ストリーミングのみで数万枚のアルバムに匹敵する売上を生み出した。

チャンスの最新作は先週から5,730万回再生された。ニールセンとビルボードは、1,500回のストリーミング再生を1枚のアルバム売り上げに換算している。この数式にあてはめると、彼のアルバムは3万8,000枚のフィジカルなアルバム売り上げを生み出したことになる。

今回の楽曲は今週金曜日までアップルミュージック限定で配信され、その後は他のストリーミングサイトでも利用可能になる。しかし、関係者はダウンロード販売の予定を明かしておらず、iTunesでのダウンロード販売や、店頭でのCD販売はかなり先のことになりそうだ。

チャンス・ザ・ラッパーという名前は、多くの音楽ファンにとって聞き慣れない名前と言える。ヒップホップ業界では知る人ぞ知るレベルの存在の彼だが、ビルボードの上位200位圏内に浮上したのは今回が初めて。初登場でトップ8に入った点も快挙と言える。

今年に入り、数多くのアルバムがストリーミングのパワーでチャートに浮上した。しかし、ストリーム限定の楽曲がチャートの上位に顔を出した例は他に無い。チャンスのケースを皮切りに、今後はますますこういった事例が起こることが予想される。音楽リスナーにとってストリーミングは、新しい音楽にアクセスする、最初の窓口になりつつあることは確かだ。

編集=上田裕資

 

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