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ビジネス

2016.05.21 20:00

テイラー・スウィフトが絡めば誰でも売れるという現象

テイラー・スウィフト (Photo by Jon Kopaloff/FilmMagic)

シングルやアルバムの売上が数千万枚に上るテイラー・スウィフト。彼女がヒットメーカーであるという事実は、誰もが認めるところだが、最近は彼女自身の曲でなくとも、「テイラー・スウィフトが絡めば飛ぶように売れる」という現象が起きている。

スウィフトはこれまでに、アップルミュージックのCM動画に3回出演した。どれも彼女のチャーミングなキャラクターを打ち出したCMとなっており、使用された曲はどれも売れまくっている。

最初のCM動画は、ランニングマシンに乗って走り始めるスウィフトが、ドレイクとフューチャーのコラボアルバム「ホワット・ア・タイム・トゥ・ビー・アライヴ(What A Time To Be Alive)」の「ジャンプマン(Jumpman)」を聞くもの。

再生回数が500%増した曲も

この動画の効果で「ジャンプマン」のiTunesでの売上は431%増と飛躍的に伸びた。「ジャンプマン」はその前に、ビルボードのホット100でトップ20入りを果たしており、売れたのは完全にスウィフトのおかげだとは言えないが、彼女のCM動画の影響でダウンロード数が爆発的に伸びたことは、注目に値する。

この動画が一気に広まった後、更に2つのCMがリリースされた。1つは、スウィフトが、夜の街に繰り出す準備をしながら、ジミー・イート・ワールド(Jimmy Eat World)のヒット曲「The Middle」をノリノリで歌うCM。この曲は15年以上前のものだが、翌週にはPandoraでの再生回数が325%増加。米国 iTunes トップ40にも再びランクインした。スウィフト効果で売上が1,500%アップしたといい、ドレイクの時より影響は大きい。

そして5月12日、彼女のアップルミュージックのCMの3本目がリリースされた。CMの冒頭でスウィフトは「うちで過ごす静かな夜って大好き」とつぶやき、イギリスのロックバンド「ザ・ダークネス(The Darkness)」の唯一のヒット曲「I Believe In A Thing Called Love」に合わせて歌いながら家で踊り始める。その後、パンドラではこの曲の再生回数が500%増となっている。
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編集=上田裕資

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