既存の企業の中で、競争の激しい市場に追いつくべく進化を遂げている企業のいい例がRugerだ。2014年にはフォーブス誌の「最も優れた小規模企業ランキング」で9位に入っている。多くの火器メーカーと同様に、同社も米市場に投資を行っている。
2014 年2月、同社のマイク・ファイファーCEOはこう語った。「過去数年で、ニューハンプシャー州ニューポートの工場の古い機械、トラック47台分を新しい切 削加工機に交換した。米国内の従業員2,396人で、国内向けの全ての銃器製造作業を行っていることを誇りに思っている。ノースカロライナ州にもハイテク の新工場を開設した」
マサチューセッツ州ウェストフィールドにあるSavage Armsも、高まる需要を満たすべく業務の拡大を行っている。同社の工場では、労働組合に加入しているブルーカラーの労働者が1日に約2,400丁の銃を 製造している。最近この工場を訪れたところ、施設内の幾つかのエリアがシートで区切られており、その向こう側では請負業者が作業を行っていた。
このように、アメリカ国内の多くの銃器メーカーが投資を行い、業務を拡大している。彼らが唯一恐れているのが政治。2016年の大統領選の有力候補であるヒラリー・クリントンは、アメリカの銃器メーカー批判を選挙活動の中心に据えている。