PALACE HOTEL TOKYO
丸の内1ー1ー1には、緑と水に囲まれた風景が広がる。江戸城(現在の皇居)を囲むお濠の石垣からインスピレーションを得たというエントランスデザインは、パレスホテル東京が徳川の時代よりこの地に存在していたかのような錯覚を与える。
1961年開業の旧パレスホテル時代から見守り続けてきた、日常と非日常が交錯する空間である丸の内という特別な場所だからこそ感じとれる日本。その時間の流れは、2012年以降の新生パレスホテル東京となった今も変わることなく続いている。
「オンリーワンのホテルであり続ける」ためのデザインは、世界中のラグジュアリーホテルを手がけるテリー・マクギニティー氏によるもの。全290の客室と10店舗のレストラン&バー、そして日本初上陸となった「エビアン スパ 東京」は、700点以上のアート作品によって彩られる。水面に反射した自然光が入るロビーラウンジに一歩足を踏み入れると、緑と水があふれる開放的な景色を目のあたりにすることができる。
今回『フォーブス・トラベル ガイド』の5つ星に選ばれた理由は、「和製ラグジュアリー」というべき新しいカテゴリーが際立ち、そのコンセプトが高く評価されたことが大きい。商業施設が増え、ビジネスだけでなくライフスタイルにおいても重要な役割を果たしつつある丸の内で、いかに街と同化していくのか。それは現代における日本とどう向き合うか、ということ。
週末や夜間の人口が増えてきたエリアでは、それに対応できる設備も必要不可欠。「エビアン スパ 東京」や、テラス席がある「グランド キッチン」を設置した結果、建て替え後は女性客が増え、年齢層も20代後半から30〜40代が中心となってきた。これは近くでショッピングを楽しんだり、館内のレストランでランチをしたりするゲストの増加を意味する。つまり、パレスホテル東京は、高級志向のライフスタイルに見事に適応したということにほかならない。
DATA
住所:東京都千代田区丸の内1ー1ー1
TEL:03ー3211ー5211
交通アクセス:JR「東京駅」丸の内北口より徒歩8分(地下鉄「大手町駅」C13b出口より地下通路直結)
駐車場:350台 屋内&機械式 宿泊者1泊あたり2,060円
チェックイン:15:00/チェックアウト:12:00
総部屋数:290室
館内設備:屋内プール、スパ施設、フィットネス、バリアフリー