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Google Daydream Reference Design | Image credit: Google

グーグルが仮想現実の世界に本格参入するのは時間の問題だった。すでに段ボール製の簡易VRヘッドセット「カードボード(Cardboard)」を500万個も売り上げている。そして今年の開発者向けイベントGoogle I/Oで、いよいよ大きな一歩を踏み出した。次世代のOS「Android N」でVRをサポートするだけでなく、モバイルVRを推進すべくVRプラットフォーム「デイドリーム(Daydream)」を発表したのだ。

「デイドリーム」はヘッドセット、VR対応スマホ、VRソフトから成っている。まずはヘッドセットだが、グーグルが直接リリースするのではなく、誰でも応用できる設計図を提供する。コントローラーは競合のオキュラスのものによく似ているが、大きな違いは実空間における自らの位置をトラッキングすることで仮想現実空間内に溶け込むようになっていることだ。この機能によってオキュラス・リフトやXbox Oneのコントローラーよりも優位に立ったと言える。

ホーム画面にあたる「デイドリーム・ホーム(Daydream Home)」にもオキュラスからのインスピレーションが垣間見える(ちなみにオキュラス版は「オキュラス・ホーム」という名前だ)。

「デイドリーム」対応のスマホについては、オキュラスと組んでヘッドセット「Gear VR」を開発したサムスンや、独自のVRヘッドセット「Vive」を開発したHTCのほか、LGやエイスースなど8メーカーをパートナー企業として発表した。必要スペックは公表されていないが、「デイドリーム」のポテンシャルを最大限に引き出すにはかなりハイスペックなスマホが要求されるだろう。

ソフト開発にはネットフリックスも参加

VRソフトウェアに関しては、すでにHBO、ユービーアイソフト、エレクトロニック・アーツ、ネットフリックスと開発することを発表している。グーグルはこれまでにムービーやフォト、YouTubeなどだけでなくGoogle Playストア自体もVRに対応させてきた。

さらに「カードボード」用のVRアプリを開発したイギリスのnDreamsも「デイドリーム」専用に2タイトルを開発するという。同社の共同創業者でCEOのPatrick O’Luanaighは「デイドリームをサポートする最初の企業として名を連ねられるのは非常に嬉しいことです」と語る。「デイドリームが発表されたことにより、誰もが高品質のモバイルVRエンターテイメントにアクセスできる環境に一歩近づきました」

筆者は熱狂的なゲーマーであるためゲームには期待しているが、VRをメインストリームへと引き上げるのはゲームではないだろう。VRはスマホに匹敵するほどインパクトの大きい、新たなコンピューティング・プラットフォームだと筆者は考えている。グーグルが本格的にVRに参入し、次世代のアンドロイドOSでサポートすることによって、VRが広く受け入れられる日が近づいた。

ハードウェア面でも「デイドリーム」の発表によりモバイルVRが前進したことに間違いはない。「デイドリーム」が公になった今、パートナー企業にも構想を明らかにしてほしいものだ。

編集=上田裕資

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