調査の結果、現在はホステル10軒のうち9軒が相部屋に加えて個室を用意しており、部屋の掃除も毎日行っていることが分かった。これらは館内のインテリアやデザインを重視しているほか、食品・飲料を提供する設備や施設、ライブラリー、メディアセンターを設けたりしている。無料のWiFiやレンタル自転車を提供したり、ソーシャルイベントを開催したりするなど、ホステルごとの特色も打ち出している。
さらに、ホステルを利用する旅行者は特に社交的な人が多いことも分かった。米国のホステル利用者は72%が一人旅で、ほかの人たちと交流したい気持ちが強いとされる。また、旅行に費やす金額は年間に平均4,474ドル(約49万円)で、旅行者全体の平均3,155ドルを上回っている。
一方、若者の観光旅行を専門に扱う非営利組織、オランダ・アムステルダムを拠点とするワールドユーススチューデント & エデュケーショナル(WYSE)トラベル・コンフェデレーションがここ数年に実施した調査でも、同様の傾向が明らかになっている。旅行をする若者は増加しており、期間は長期化し、旅行中に使う金額も増えているという。ホステルに関しても、同じような結果が報告されている。