数年後のスタンダードを描く、プラダの「性の均等化計画」

ランウェイでは男性モデルに交じって、女性モデルたちも堂々と闊歩した。ペアで楽しめる新しい世界観は、現代のモダニズムといっても過言ではない。


さまざまな要素を取り入れた「性の均等化計画」

2016年の春夏コレクションは、「ポスト・モデスト」「ポスト・インダストリアル」「ポスト・ポップアート」からの新しい発想。贅沢と控えめの境界線を男女のモデルを起用することによって、より人間らしく表現している。

メインとなるアイテムは、オーバーサイズのTシャツやジャージー、そしてウサギやロケットをプリントしたニット。大きめのフォルムで構成するユニフォーム的ないでたちには、「Tela Divisa」と呼ばれる日本製の素材も使われている。ナイロンやパイソンレザーを交錯させたレディスウェアと、軽量で先のとがったシェイプのレザーシューズからは、80年代のパンクムーブメントの影響も感じさせる。

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男女ともに、大きなベルトループやパッチポケット、チェーンファスナーなどのディテールを用いたインダストリアルな雰囲気が特徴。


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photograph by Junji Hirose | hair by hiro TSUKUI | make-up by Yoboon

この記事は 「Forbes JAPAN No.22 2016年5月号(2016/03/25発売)」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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