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2016.05.19

なぜいま不動産、しかも海外なのか?[海外不動産投資術 第1回]

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理由が明確であればあるほど、達成したいという感情が動き、困難や壁にぶつかってもそれを乗り越える素晴らしいアイディアや解決策が降りてきます。

1,000万円と言われるより、家族で世界一周旅行と言われた方が、感情が動きませんか? 脳は抽象的な数字よりも具体的な物事の方がイメージしやすく、ワクワクやドキドキといった感情が動きやすくなります。そういう状態の方が問題を解決に導く良い発想やアイディアが生まれてくるのです。そのため、自分の感情が大きく動くような理由をはっきりさせておくことが重要です。

それではなぜ海外不動産投資をするのでしょうか? それは海外不動産投資が投資家の問題解決力を飛躍的に大きく出来る機会だからだといえます。

国内の不動産投資に比べて海外不動産投資は様々なデメリットがあります。コストや手間もかかり、覚えることや調べることも沢山あります。法律や税金、制度などその国のルールを理解しなければなりません。言葉も習慣も異なりますし、日本の常識が海外では通用しなかったりします。連絡をしてもなかなか返事をもらえなかったり、間違えだったりします。期限に間に合わないこともしょっちゅうで、頻繁にトラブルにも巻き込まれます。

しかし、その数々の問題こそが投資家を成長させ、問題解決能力を伸ばしてくれるのです。海外で様々な人種・民族の人々とやりとりすることで、交渉力やコミュニケーション力も上がりますし、発想力や創造力も試されます。

私が主に投資を行っているマレーシアでは、マレー系、中華系、インド系の国民に加え、アラブ系や白人も市場に入ってきています。不動産を通じて文化も考え方も異なる人々と交流すること自体も、海外不動産投資の醍醐味と言えます。そういった経験から得られる投資家自身の成長が海外不動産投資のなによりのメリットで、その能力は投資収益を大きくするだけでなく、投資家の人生の可能性をも広げてくれるのです。

文=當麻 智

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