フェイスブックが「銃器販売をやめられない」5つの理由 

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理由3:FBには銃器売買を報告する専用ツールがない

フェイスブックによる銃器の個人売買禁止は大きなニュースとなり、先月は「銃規制を求めるママの会(Moms Demand Action for Gun Sense in America)」という銃規制を求める母親団体が同社を訪れて感謝状を手渡した。これだけ世間の注目を集めているにも関わらず、フェイスブック上には銃器売買を報告するためのツールが設置されていないのは驚きだ。

現状では「嫌がらせ」か「暴力の脅威」として報告するしか手段がないが、両者の違いが明確でない上、フェイスブックの担当者にとっても違反コンテンツであることを見分けることが困難な状況となっている。

理由4:銃器オーナーたちによる隠ぺい行為

銃器オーナーたちが投稿を隠ぺいする方法はあからさまだが、十分効果的だ。よく見られるのが、銃の画像の隣に1,000ドルと記載したジュース缶や100ドルと記載した使用済みのケチャップボトルの画像を掲載する方法だ。他にもグループ名を「Guns & Ammo(銃と実弾)」から「Buns &Cammo(ロールパンとカモフラージュ)」などに変更し、銃器売買とは無関係なグループに見せる方法もある。

中でも最も多く使われているのが、「ディスカッション」機能を使って銃の画像を投稿する方法だ。グループのメンバーにとってはそれが「セール」を意味し、記載された時刻が価格を表す。例えば午後8時50分と書かれていれば、銃の価格が850ドルといった具合だ。

取り締まりはもぐらたたきの様相を呈しており、ユーザーから報告されたグループを削除してもすぐに新たなグループが立ち上がっているのが実情だ。
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編集=上田裕資

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