昨年、広告スポンサー企業から2,900万ドル(約32億円)を得たロナウドは、全身のあらゆる部分が広告媒体になっている。彼の頭髪にはヘアケアシャンプーCLEARの宣伝費が注がれ、靴はナイキ、スーツはSacoor Brothers、時計はタグ・ホイヤー、ヘッドホンはMonster。ロナウドブランドの香水やシャツ、下着のほか、彼の腹筋はフィットネスマシンの「シックスパッド・トレーニング・ギア」の宣伝を担っている。
今年2月にロナウドはスポーツ選手としては初めて、SNSのフォロワー数がトータルで2億件を突破した。この数字は日本人トップのフォロワー数を誇る香川真司(500万フォロワー)の約40倍にも及ぶ。広告の出稿主としては安い買い物なのかもしれない。
1得点あたり5億4000万円稼いだ選手も
レアル・マドリードに所属するロナウドが昨年、チームから得た収入は5300万ドル(約58億円)。2015年に71のゴールとアシストを記録した、ロナウドの1得点あたりの収入は75万ドル(約8160万円)ということになる。
年収ランキング2位はバルセロナのリオネル・メッシ。2015年のFIFA最優秀選手賞にも選ばれた彼の総年収は7,700万ドル(約84億円)。スポンサー収入で2,600万ドルを稼ぎ、チームから5100万ドルのサラリーとボーナスを得た彼は昨年、70得点をあげた。1得点あたりの収入は73万ドルと算定される。
3位は年収3,700万ドル(約40億円)のスウェーデンのストライカー、ズラタン・イブラヒモビッチ。パリ・サンジェルマンから3,000万ドルの収入を得た彼は、2015年に38のゴールと14以上のアシストを記録。1得点あたりの収入は約58万ドルだった。
最も稼ぐサッカー選手20名の1得点あたりの収入を比較すると、メッシやロナウドは、全体のほぼ真ん中に位置していることが分かる。彼らは20人の平均年収の約3倍の額を得ているが、得点数も平均の3倍をあげている。一言で言えば彼らは“お得”なのだ。
対照的にトルコのフェネルバフチェSKでプレイする、元マンチェスター・ユナイテッドのロビン・ファン・ペルシの場合、1500万ドルの給料で3得点しかあげておらず、1得点が500万ドル(約5.4億円)もした計算になる。