ビジネス

2016.05.13

100億円かけて3年で30社! 東南アジアに新産業を興す日本人

リープラ本社は、シンガポール中心部の歴史ある通りにある、シンガポール伝統の「プラナカン」様式の一軒家。グループ起業家とその社員たちがこの日、はじめて一堂に会した。(photographs by Bryan van der Beek)


リープラ・グループはこれまで13社設立した。ターゲットとする産業領域は、農業、ヘルスケア、IT、教育、金融(VC、株投資)と多岐にわたる。今後、さらに17社程度設立予定だ。

EMPAG CEO:斎藤祐介
東南アジアにおける「農業の新バリューチェーン構築による、消費者・生産者への持続的な価値提供」がミッション。斎藤CEOは東大大学院修了後、A.T.カーニーを経て、現職。学生時代、起業経験も。

COENT Venture Partners CEO:松田竹生
東南アジア中心に有望なスタートアップに投資するベンチャーキャピタル事業。これまで香港、フィリピン、シンガポール、日本をはじめ20社以上に投資している。CEOはリープラCFOの松田が務める。

NewLegacy Hospitality CEO:松田 励
東南アジアで女性/家族向けのホテルチェーン「kokotel」を展開。松田CEOはコーネル大学ホテル経営学修士で、10年超の戦略コンサルティング経験、7年超の東南アジア・インドでの事業経験を持つ。

HealthBank CEO:大塚貴一
東南アジアにおけるパーソナライズヘルスケア事業。大塚CEOは日本IBMを経て、エス・エム・エスにて事業開発マネジャー、韓国支社CEO、メディカルツーリズム責任者などヘルスケア事業に従事した。

Bit Makers CEO:福田宙音
バングラデシュ市場を主要なターゲットとしたIT事業。サービス構築できる最小単位のチームを複数持ち、それぞれで別サービスを立ち上げる。福田CEOは電通に入社し、マーケティング領域全域を担った。

Viling Group CEO:竹川隆司
日本、東南アジアで教育事業を展開。日本では教育事業向けVC等を行い、バングラデシュで教育事業を立ち上げ中。竹川CEOは、野村證券、米国での起業等を経て、現職。ハーバード大学経営大学院卒(MBA)

INDUSTREA CEO:橘 芳樹
日本の優れた技術・サービスを持つ企業の東南アジア進出をハンズオンで支援。橘CEOはJ.P.モルガン証券、ユニゾン・キャピタルを経て、現在に至る。ペンシルベニア大学ウォートン経営大学院卒(MBA)。

Re.A.Pra Ventures CEO:諸藤周平
会社設立前からハンズオンで関わるベンチャーキャピタル事業。これまでに、日本のスタートアップであるFOODISONやConjenikをはじめ5社に投資をしている。CEOはリープラ創業者の諸藤が務める。

R Financial Investment CEO:守屋秀裕
「賢明な金融投資を通じ、社会発展の触媒として寄与し続ける」をミッションに、株式を主体に長期金融投資事業を展開。守屋CEOはスパークス・アセット・マネジメントにてファンドマネジャーとして従事。

FF JET CEO:諸藤周平
「プライベートジェット業界に技術革新を通じて新たな価値を創造する」をミッションに、プライベートジェットのオペレーション代行ビジネスを展開。CEOはリープラ創業者の諸藤が務める。

DIGITAL ENDEAVOR CEO:菊永 満
東南アジアのコングロマリット企業向けのデジタルマーケティング支援事業を展開。菊永CEOはオプト、DELL、Apple、UNIQLOを経て、エアアジアのグループデジタル責任者に従事。リープラのCMOも務める。

SPARK X LAB CEO:原 永淳
東南アジア全域をターゲットにしたIT事業を展開。原永CEOはヤフージャパン出身。ブラケットCTO、ピースオブケイクCTOを経て、2015年9月にリープラグループに参画。現在はリープラCTOも務めている。

SUGAR Ventures CEO:ジョン・フェロン
南ア出身のシリアルアントレプレナー、ジョンフェロンが2015年に始めたベンチャービルダー事業。8つのインターネットビジネスを同時に立ち上げ中。リープラは唯一の創業者以外の株主として参画。

山本智之 = 文 ブライアン・ファンデル・ビーク = 写真

この記事は 「Forbes JAPAN No.22 2016年5月号(2016/03/25発売)」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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