ビジネス

2016.05.12

フォーブスが選ぶ「世界で最も価値あるブランド」、首位は今年もアップル

Photo by VCG/Getty Images


急成長を続けるフェイスブック

今回のランキングで3~5位に名を連ねたのは、マイクロソフト(ブランド価値752億ドル)、コカ・コーラ(同585億ドル)フェイスブック(526億ドル)だった。

フェイスブックのブランド価値は、前年比で44%上昇。上位100社に入った中で、2年連続のトップとなった。同社のアクティブユーザーは、16億5,000万人に達している。ユーザーがフェイスブックを利用する時間は1日当たり平均50分。

この時間について米紙ニューヨークタイムズのコラムニストは、「多くの人たちが読書する時間(19分)、運動をする時間(17分)、人との交流にあてる時間(4分)を合わせた時間よりも長い」と指摘している。時間は最終的に、ブランドとの心的関与の度合いを測る基準になるという。
また、レイブスタイン教授は同社について、「フェイスブックはイノベーションを続け、新しい機能を増やし続けている」、「企業はフェイスブックの使い方を考え続け、フェイスブックの売上高は増え続ける。同社は中核事業において行うことも変化させており、その点は非常に素晴らしい」と評価している。

上位100社にみられる傾向

今回のランキングで上位100社に入ったブランドは19業種に及び、それぞれの拠点は16か国に上った。米国のブランドが52社とおよそ半数を占め、次いでドイツ(11社)、日本(8社)、フランス(6社)の企業が多かった。

テクノロジー関連は上位3社を占めたほか、合わせて17社の名前が挙がった。金融サービスはアメリカン・エキスプレスなど13社だった。

各ブランドの価値は平均で2015年より6%増加。100社のブランド価値の合計は、18兆ドルだった。

調査方法

ランキングの作成にあたり、フォーブスは世界各国の200以上のブランドについて調査を行った。米国内で一定規模の事業を行っていることを条件としたため、多国籍の携帯電話事業会社である英ヴォーダフォンや、中国のアリババなど一部の有名ブランドを調査対象から外した。

ブランド価値の算出においては、まず過去3年間の税引き前利益と売上高を精査し、これらに各ブランドがそれぞれの業界において果たす役割に基づいた割合を加味した(ぜいたく品や飲料はブランドが重視されるので高い割合、航空会社や石油会社などブランド以外の点が重視される業界には低い割合、など)。

さらに、これらに過去3年間の平均株価収益率を加味し、最終的なブランド価値とした。計算はすべて米ドルで行い、その他の通貨での表示については、2016年4月5日現在の為替レートを採用した。

以下にトップ20のランキングを掲載する。

ブランド価値

編集 = 木内涼子

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