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2016.05.11 16:00

レンディングクラブの悲哀に見る米ノンバンク系ブームの陰り

レンディングクラブのルノー・ラプランシュ前CEO(Photo by: Adam Jeffery/CNBC/NBCU Photo Bank via Getty Images)


こうして投資家の信頼を失ったBDC業界は、資本市場から締め出され、融資業務は制約されている。住宅ローン担保証券市場においてBDCと同じような構成概念であるモーゲージREITも、同様に投資家との信頼関係に問題を抱えている。
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失敗に終わったウォール街の“破壊者”の中でも一番に挙げられるのは、オクウェン・フィナンシャル(Ocwen Financial)だ。

2008年の住宅バブル崩壊後の数年間、オクウェンはバンク・オブ・アメリカやJPモルガン・チェース、ウェルズ・ファーゴなどの金融業者が規制強化で去っていくなか、通常の住宅ローンおよびサブプライムローンの債権回収権を大量に買い占めた。同社はこれで、米国最大のサブプライムローン債権回収業者、第4位の住宅ローン債権回収業者へと急成長を遂げた。

だがその後、規制当局から担保権執行にまつわる実践が不適切だと非難されたことで、オクウェンは破たん寸前に追い込まれた。さらに会計不正で米証券取引委員会(SEC)に罰金を科され、現在もSECの調査対象となっている。同社の株価は2013年後半のピーク時には60ドル(約6,522円)だったが、今では2ドル(約217円)で取引されている。
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ノンバンク系金融機関がおしなべて不振にあえぐなか、大手銀行の銀行取引業務は堅調だ。JPモルガン、バンク・オブ・アメリカ、シティグループ、ウェルズ・ファーゴはいずれも、前四半期はウォール街の減速とエネルギー関連の損失引当金の増加により決算内容は良くなかった。しかし、クレジットカードや自動車ローン、住宅ローンや中小企業向け融資など、消費者向けの事業は継続的に成長を続け、全体的な利益を安定させている。

編集=森 美歩

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