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2016.05.14 12:00

シアタールームより、ミニシアターを買いましょう![小山薫堂の妄想浪費vol.10]


映画に出資したいという企業や資産家はすごく多い。でも箱(映画館)に出資したいという人はほとんどいない。確かに儲かりはしないだろう。でも、自分の別荘にシアタールームをつくるのであれば、いっそのこと地方の小さな映画館を買って、自分の理想とする劇場をつくりあげるというのは非常に夢のある話ではないだろうか。お買い上げのあとは、年間1,000万円ほどで運営できる。

ここはやはり、映画好きが高じて、映画会社「キノフィルムズ」をつくってしまった木下工務店の木下直哉会長に先陣を切ってほしい。文化支援活動になるのはもちろん、地域貢献にもなり、社員に運営させればクリエイティビティや倫理観を磨くきっかけにもなる。自分がディレクターになって映画祭もできる。木下社長、きっと新たな楽しさを発見できますよ!

小山薫堂◎1964年、熊本県生まれ。放送作家・脚本家として『世界遺産』『料理の鉄人』『おくりびと』などを手がける。エッセイ、作詞などの執筆活動の他、京都市や熊本県など地方創生の企画にも携わっている。

イラストレーション=サイトウユウスケ

この記事は 「Forbes JAPAN No.22 2016年5月号(2016/03/25発売)」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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